最長で96回の長期分割で任意整理した事例

概要

債務は10件ほどで借金は1000万円ほどでしたが、これを超える不動産資産がありましたので、債務整理の方法としては破産や個人再生は選択できずに任意整理しかありませんでした。

過払い金が一部ありましたので、再計算により債務を800万円ほどに圧縮し、それらの残債については、月々の支払可能な金額は、8万円から9万円ほどでしたので、最長で96回の分割払を債権者に認めてもらって任意整理で解決できた事例。

相談者

Hさん、40代男性、サラリーマン。

相談前

Hさんは、カードでの借入が件数も金額も次第に増えて、途中でおまとめローンを使って500万円に一本化しましたが、しばらくするとさらに借入が増えてしまい、ご相談時にはおまとめローンも含めて全体で10件ほどに借入が増えて、債務額は1000万円を超えていました。

Hさんは親が残した不動産資産が2000万円ほどあったので、それを処分すれば弁済原資を確保することができましたが、それを処分したくないということでしたので、債務整理の方法としては長期分割による任意整理しかありませんでした。

相談後

Hさんはサラリーマンで、毎月の債権者への支払額は9万円ほどが限度であったので、債権者には最長で96回の分割払いを受け入れてもらいました。

一部の債権者のうち債権額がそれほど大きくないところは96回では長すぎるということで、60回払いや72回払いにしていただいたところもありました。任意整理の支払期間が8年間という超長期でしたので、奥様にもご協力いただき、何とか完済できました。

弁護士からのコメント

任意整理は基本的には36回払(3年間)で和解案の提案をします。36回を超えると、履行率が急激に悪くなる傾向にありますし、債権者によっては36回払いを超える長期は最初から受け付けないところもあるからです。最近の例ですが、SMBCモビットは36回払いが上限であるということですし、アメックスも長期の分割払いには応じないようです。

債権者によっては、36回払が原則であるとしながらも、取引年数、債務者の職業・年齢などの事情によっては60回払い程度までは比較的柔軟に任意整理に応じてくれるところもあります。